2014年5月30日金曜日

ニセアカシア

この不名誉な名前の植物。いまの季節、山に行っても川に行っても、いたる所で見かけます。フジのような白い房状の花が甘い香りを漂わせていて、アカシア蜂蜜の蜜源となっています。


引っ越してきてすぐの4月頃、河原に密集して生えているトゲのある木が目につき、タラノキかと思ったけど何か違う?と思って調べてみると、それがマメ科のニセアカシアでした。

もともと北アメリカ原産の植物で、日本には明治時代に種が持ち込まれ全国に広がったそうです。当時はアカシアの名で流布していたようですが、のちに”ホンモノの”アカシアが伝来したため、区別するためにニセアカシアまたはハリエンジュと呼ばれることになったようです。

そしてこのニセアカシア、今では日本生体学会によって「日本の侵略的外来種ワースト100」に選定されているそう。
たしかに河原に行くと、ニセアカシアとオオキンケイギク(オレンジ色のコスモスのような花。こちらは「侵略的外来種ワースト100」にも「特定外来種」にも指定され防除の対象となっています)ばかりが目につきます。

でも植物たちは在来種を侵略してやろうなんて思ってないやろうし、たまたま連れてこられた土地の環境が合っていて増えちゃっただけやのに、人間都合で「ニセモノ」あつかいされたり、「侵略的」とか言われるのはなんだかなあ。

在来種にとっては、CO2や放射能、農薬なんかをまき散らす人間こそが「侵略的外来種ワースト1」なんちがうかなあ。

とはいえ、現実的には心に折り合いをつけて、在来種や農作物を守るような自治体の指導にしたがって生活しております。今の段階では、自分でどうすることがベストなのかわからないというのが正直なところです。

2014年5月29日木曜日

夕方散歩

新緑の安曇野。朝方はカッコウの鳴き声で目覚めます。

とはいえ、低血圧のわたしにとって、朝ぱっと目覚めて動き出すというのは不可能に近く、夫からの朝散歩の誘いを断って、ひとり布団の中でぐだぐだするという至福の時間を過ごしています。

夫の散歩は散歩の域を超えていて、5〜10キロくらいは歩くので、わたしがゆっくり起きだして、朝食を作っても余裕で間に合うのです。

昼間の散歩はもっと厄介で、この前なんかは夫が出かけてなかなか帰らないので心配していたら、新橋飴まで歩いてあめちゃんを買いに行っていました。

グーグルで家から新橋飴の距離を調べると「徒歩13.6キロ、2時間48分かかります」ですって。しかも往復。真っ黒に日焼けして帰ってきました。

そんなわたしは夕ご飯を食べ終わって、日が沈んだくらいに散歩をします。(いちおう夫も一緒です。)


この時期特有の青と緑のグラデーションがなんともいえず大好きです。

2014年5月19日月曜日

はじめての○○ <住>編 ゴミの出し方

ゴミの出し方、同じ日本でも自治体によって違いますねえ。

ここにくる前に住んでいた宝塚市(兵庫県)では、自治体指定のゴミ袋はなくて、透明か半透明の袋なら何でもOKでした。いちおう燃えるゴミ、プラゴミ、かん・びん、小型不燃ゴミなどの仕分けはしなくてはいけなかったけど、まあまあそれほど神経質にならなくてもできる程度。

さらにその前に住んでいた京都市では、市指定のゴミ袋を使っていました。燃えるゴミ用と資源ゴミ用の2種類があって、かん・びん・ペットボトルとプラスティック容器でリサイクルマークのあるものは資源ゴミとして捨てていました。(燃えるゴミ用の袋は、30リットルで1枚あたり30円)。

で、安曇野市はというと、市が指定するゴミ袋があって、それに町名と名前をマジックで記入しないと集荷してもらえないんです。これ、けっこう衝撃でした。女性から苦情でないのかなあ?


値段は可燃ゴミ(30リットル10枚入り)用で、基本442円なので、1枚あたり44円。
燃えるゴミは週2回集荷なので、1カ月に約400円、1年で5000円ちかくゴミ出し料金がかかっていることになります。これ、家計を担う主婦にとっては大きな負担増。

でもこうなるとゲンキンなもので、ゴミをなるべく出さないようになるんですね。庭の枯れ葉や剪定した木は乾かしてキャンプのときに燃やすとか、牛乳パックやプラのトレイはまめにスーパーの回収ボックスに持ってくとか、極力簡易包装にしてもらうとか…。

そして慣れてくると、一回に50円たらずでゴミを運んでもらえるなんて、なんてありがたい!と思えてきたり。

こんな空気のいいところに住まわせてもらってるんやから、焼却炉から出る煙も少ないに越したことはなく、ゴミを減らすようにがんばりまーす。

2014年5月14日水曜日

カモミール

今日は池田町にある夢農場に行って、カモミールを摘んできました。


平日だからなのか、カモミール畑にはわたしたち夫婦二人だけ。花を摘むって楽しげなイメージですが、二人とも農場の使用人のごとく黙々と花を摘み取っていました。
花びらが下がって、黄色い部分が盛り上がった花が摘み頃です。

この日は晴天で気温も高かったので、30分もすると汗だくに。
早々に花摘みは切り上げて、家に帰ってきました。

軽く花を洗い、花びらをむしりとった20花ほどをポットに入れて熱湯を注ぎます。まずはフレッシュハーブティーで。この時期だけの贅沢です。


残りは、ざるにあげて陰干しに。

花びらはとったほうが雑味がなくて美味しいといわれますが、この作業が本当に大変なので、半分だけ花びらをとって、実際どれほど味に違いがでるのか試してみようと思います。

2014年5月12日月曜日

ルバーブ

好きなのに今までなかなか手に入らなかったもの、そのひとつがルバーブです。

ジャムは大きなスーパーマーケットでときどき見かけてはいたけど、生のルバーブがこんな身近で手に入るなんて!
でも待てよ?わたしの知ってるルバーブはルビーのように真っ赤で、その鮮やかな赤色にいつもうっとりしていたのに、これは全然朱くない。


お店の人に聞いてみると、春にとれるルバーブは赤色がうすくて酸味が強く、秋になると赤みが増し酸味はうすれるそうです。
それでも全然かまわない!興奮冷めやらぬまま家に帰り、さっそくジャムを作りました。

よく洗って1センチほどに刻み、砂糖をまぶしておくと水分がでてきます。

そのまま30分も煮詰めれば、ほろほろと繊維状にとろけてジャムが完成。

待ちきれずに何度もスプーンで味見して少なくなってしまいましたが、ルバーブ300gにグラニュー糖120gでルバーブジャムが2瓶できました。

2014年5月11日日曜日

菜の花とウド

菜の花もウドも3月4月ごろが旬の食材と思っていたのですが、このあたりでは5月に入ってからもふつうに店頭に並んでいm。

昨日行った美麻村では、菜の花畑が一面に広がっていたっけ。

都会に住んでいたときより、季節がちょうど一ヶ月遅れてやってくるような感じかしらん。
桃の節句も、端午の節句も、このあたりでは旧暦で祝うのですが、旧い暦だと、ちょうど季節感がしっくりきます。

で、菜の花とウド、もち米もまぜて、ダッチオーブンで炊き込み御飯にしてみました。おこげでウドの香りがまろやかになって、思いのほかおいしくできました。手間はかかるけど、ちまきにしてみてもいいかも、とレシピのアイデアがいろいろ膨らむのでした。

2014年5月7日水曜日

麦畑

引っ越してきて初めてのGW。
桜が終わり、家のシモクレンもユキヤナギもほぼ散ってしまい、ツツジがそろそろ咲こうかというところ。あたたかくなってから、新しい息吹を次々と感じるので、散る花の感傷にひたっている暇がまったくないほど。

ところどころ田んぼには水が張られ、その横で大きく育った麦の穂が青々と風にゆられています。



麦畑を見るのは、実は生まれて初めて。だから麦の穂がでるまでは、畑に何が植わっているのか正直わからなかった。
たしか日本の小麦輸入量は全体の8割以上だったと記憶している。だからこんな身近に麦を作っているところがあるとは驚きでした。
麦の穂は、近くで見るとシャキーンとしていて、カマキリの大群が襲ってきそうで怖い。遠目に見ると根元が濃く、穂先にいくほど緑色が淡くなる。そのグラデーションがそよぐさまは何とも心地よい。

近所のスーパーに買い物に行ったら長野県産小麦粉というものが売られていました。ポストハーベスト農薬の問題がないというだけでも国産の食品を入手できる安心感は大きいなあ。

2014年5月1日木曜日

初めての○○ <食>編 その3 プチベール

プチベール? フランス語はほとんどわからないけど、petit(小さな)vert(緑)、あえて日本語表記をするならプティヴェールか?

芽キャベツとケールを掛け合わせた野菜らしいです。


「3分茹でると甘くて美味しい
 サラダにどうぞ」

と書いてあるので、茹でてドレッシングをかけ、チーズをあわせてみました。
美味しいかといわれれば、うーん、ふつう。
見たままの味というか、そこまで特徴もないというか。



でもカロチンやビタミンE、カルシウムや食物繊維が豊富らしいので、栄養面を考えたら食べてもいいかなあ。緑の色が鮮やかなので、ちょっと彩りがほしいときは便利かも。
何より近くでとれた旬の野菜を食べられることが嬉しいです。