2014年5月30日金曜日

ニセアカシア

この不名誉な名前の植物。いまの季節、山に行っても川に行っても、いたる所で見かけます。フジのような白い房状の花が甘い香りを漂わせていて、アカシア蜂蜜の蜜源となっています。


引っ越してきてすぐの4月頃、河原に密集して生えているトゲのある木が目につき、タラノキかと思ったけど何か違う?と思って調べてみると、それがマメ科のニセアカシアでした。

もともと北アメリカ原産の植物で、日本には明治時代に種が持ち込まれ全国に広がったそうです。当時はアカシアの名で流布していたようですが、のちに”ホンモノの”アカシアが伝来したため、区別するためにニセアカシアまたはハリエンジュと呼ばれることになったようです。

そしてこのニセアカシア、今では日本生体学会によって「日本の侵略的外来種ワースト100」に選定されているそう。
たしかに河原に行くと、ニセアカシアとオオキンケイギク(オレンジ色のコスモスのような花。こちらは「侵略的外来種ワースト100」にも「特定外来種」にも指定され防除の対象となっています)ばかりが目につきます。

でも植物たちは在来種を侵略してやろうなんて思ってないやろうし、たまたま連れてこられた土地の環境が合っていて増えちゃっただけやのに、人間都合で「ニセモノ」あつかいされたり、「侵略的」とか言われるのはなんだかなあ。

在来種にとっては、CO2や放射能、農薬なんかをまき散らす人間こそが「侵略的外来種ワースト1」なんちがうかなあ。

とはいえ、現実的には心に折り合いをつけて、在来種や農作物を守るような自治体の指導にしたがって生活しております。今の段階では、自分でどうすることがベストなのかわからないというのが正直なところです。

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